何かをしていないと気持ちが落ち着かなくなった。
時間を無為にしていないか不安になるからだ。スマホはその何かを埋めてくれる。
しかしそこで消費される時間が有意義なものだったと思う事は多くない。
高校生の時に初めてスマホを手にしたが振り返ると、その時も長時間使用はしていたものの、中毒かと言われるとそうではなかった。
今は気が付けばSNSを開き、YOUTUBE にアクセスし、ネットサーフィンをしている。
意識的に遠ざけても無意識に開いてしまっていた。
いつからこうなってしまったのだろうか。
高校生の時にスマホを手にして10年近く経つうちに習慣になってしまったからだろうか。その習慣が生活や自分に侵食してしまっている感覚がある。
SNS等で得られる繋がりはあまりにも魅力的すぎる。
本来人間は生活していると一人の時間がどこかで生まれるはずだが、SNSがあればそれを無くすことが出来る。その世界に足を運ぶと誰かが何かを投稿しているのを見たり、話す事で安心感や楽しさを得たり時には不安や焦り、自己嫌悪に陥ったりする。しかし繋がりを介して発生した感情は必ずしも自分自身のモノではない。
増えすぎた繋がりは孤独を必要以上に遠ざける。
過去の人達が持ち合わせた孤独(自分自身と向き合う時間)を現代を生きる僕達は意識的に作り出す必要がある。
しかしそれは繋がり中毒の僕達には圧倒的に難しくなってしまった。
自分と向き合わず他者とばかり繋がり、そこで得た思想や感情のみを集めて形成された自我は果たして自分の物なのだろうか、本当の自分と言えるのだろうか。
一日、数分でも全てをOFFにして自分自身と対話する為に、各種の依存を切り離す方法を見つけ実践しないとそれこそ無為に時間が過ぎていってしまいそうだ。